搔盾(読み)かいだて

世界大百科事典(旧版)内の搔盾の言及

【盾】より

…【小林 謙一】 日本では携帯用の盾を手盾,または持盾といい,革または木製,ときには木質革包みとするが,総体に小型で,もっぱら歩兵による打物(うちもの)や長柄(ながえ)の戦いに用いた。騎射防御として用いるのは陣前に並列する搔盾(かいだて)であり,櫓(やぐら)の周囲や船のへりにも並列するが,これは大型で鉄または鉄質革包みもあるが,多くは堅硬な木の厚板を使用し,鎌倉時代ころから表面に旗標(はたじるし)と同様,所有者の標識をつけた。搔盾は長方形の板で,裏面上部寄りに横桟をいれて支柱をとりつけるが,さらに板の端に懸金(かけがね)と壺(つぼ)を設けて板塀のように懸け合わせる仕立があるのを畳盾といった。…

※「搔盾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android