擬鉗(読み)ぎかん

世界大百科事典(旧版)内の擬鉗の言及

【はさみ(鋏)】より

…カブトガニ類では第1肢(鋏角(きようかく)chelicera)および第2~5肢(歩脚),クモ類,サソリ類でも第1肢(鋏角),タナイス類では第2胸肢,クルマエビ類では第1~3歩脚がはさみになるなど,種類により異なる付属肢ではさみが形成されている。イセエビ類の第5歩脚,エビジャコ類の第1歩脚,端脚類の顎脚(がつきやく)などでは,次節末端の不動指が発達せず,末端節は次節の拡大した末端縁との間でかみ合うようになっており,擬鉗subchelaと呼ばれる。端脚類の顎脚やシャコ類の第2胸肢(捕脚raptorial leg),カマキリ類の第1歩脚は,末端節が次節の内縁とかみ合うようになった擬鉗状になっている。…

※「擬鉗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」