日本資本主義発達史研究(読み)にほんしほんしゅぎはったつしけんきゅう

世界大百科事典(旧版)内の日本資本主義発達史研究の言及

【経済史学】より

…これらの点は,〈経済と人間〉に関する根源的な問いかけが提起され,経済的合理性(〈経済の時代〉としての〈近代〉)の相対化が求められている〈現代〉的問題状況にてらして,ますます深い洞察となりえている。
[日本資本主義発達史研究]
 経済史学の主要な関心はこれまで,近代西欧に独自な資本主義がどのように形成され,他の時代や地域ではどうしてその発展が阻止されたのか,急速で持続的な近代の経済成長を可能にした歴史的条件と,その結果生じた諸矛盾,諸問題はどのようなものだったのか,といった点にむけられてきた。日本でもまた,社会の伝統的な枠組みのなかでこれと共棲しつつ,国際的インパクトのもと,高度な産業化をとげてきた明治以降における日本資本主義発達史の独自性に対する強い問題関心に促されて,1930年代後半から戦後にかけて,封建制から資本主義への移行に関する比較経済史の研究が活発に行われた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」