有論(読み)うろん

世界大百科事典(旧版)内の有論の言及

【存在論】より

…客体知・対象知が自己知・主体知を凌駕するように見える現代こそ,〈知〉を〈人間存在〉のための〈存在〉となしうる人間の可能性が,根本から問い求められているのである。
[訳語の系譜]
 日本では1870年(明治3)西周がウォルフのOntologieを〈理体学〉と訳したのが最初であり,81年〈実体学〉,1900年〈本躰論〉,05年〈本躰論〉〈実躰論〉,11年には〈本体論〉〈実有論〉,12年(大正1)には〈実体学〉〈本体学〉,17年に至っても〈本体論〉と訳されている。29年(昭和4)には〈存在学〉〈存在論〉が使用され,30年の《岩波哲学小辞典》ではontologiaが〈本体論〉,ontology,Ontologieは〈存在学〉〈存在論〉と訳されており,〈存在論〉が一般化するのは昭和10年代以降である。…

※「有論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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