柱源供養法(読み)はしらもとくようほう

世界大百科事典(旧版)内の柱源供養法の言及

【修験道】より

…そして修験者は全体として大日如来と自己の成仏の可能性を示す衣体を身につけて山中に入り,崇拝対象をあがめて,成仏過程になぞらえられた十界修行をし,その最後の〈正灌頂〉で金剛界,胎蔵界の秘印を授かることによって即身成仏しうる,と教えられたのである。即身成仏するということの意味は,正灌頂とあわせて授けられる〈柱源(はしらもと)供養法〉などによると,修験者自身が天と地を結ぶ柱になることを意味していた。またこうした峰入り修行によって成仏したことをよりリアルに受けとめさせるために,峰中修行の際に,死,受胎,母胎内での生育,誕生を示す儀礼も行った。…

※「柱源供養法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」