江戸廻米(読み)えどかいまい

世界大百科事典(旧版)内の江戸廻米の言及

【廻米(回米)】より

…同じころ,北陸方面から敦賀・小浜経由の上方廻米も始まった。1603年(慶長8)江戸幕府が開かれるに及んで,水陸両面による江戸廻米が始まった。初め江戸諸大名と家臣団の台所米であったが,江戸の急速な都市としての発達に伴い,販売米が圧倒的に多くなり,大坂と江戸を軸とする二大輸送系統が成立するのである。…

【東廻海運(東回海運)】より

…元和期(1615‐24)に入ると盛岡藩の蔵米などが三陸諸港から江戸に恒常的に輸送されるようになった。同じころ,仙台藩は北上川を大改修し河口の石巻湊を江戸廻米の積出港とするに及んで,同湊からの仙台・盛岡両藩の江戸廻米(廻米)が本格化した。さらに1625年(寛永2)青森湊が開港し,東廻航路は陸奥湾の諸湊と結ぶようになった。…

※「江戸廻米」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」