流漉(紙)(読み)ながしすき

世界大百科事典(旧版)内の流漉(紙)の言及

【紙】より

…以上の方法は現在の和紙の製法に類似している。和紙を造るには古く〈溜漉(ためすき)〉があり,後に〈流漉(ながしすき)〉が行われ,現在に至っている。《天工開物》に黄蜀葵を使用すること,さらにでき上がった紙を裂くと木綿紙のようだという記載があることからみて,おそらく〈流漉〉の手法によったものであろう。…

【雁皮紙】より

…ガンピを原料とする紙で,楮紙(こうぞがみ)とともに和紙を代表する。数量では楮紙より劣るが,光沢のある紙で虫害が少なく,長い保存力をもつ点から高い評価を受け,料紙など高級紙に活用されてきた。ガンピはジンチョウゲ科に属し,その繊維はおよそ2.5~5mm程度でコウゾより短いがミツマタよりは長く,細く半透明で光沢に富み,緻密(ちみつ)でねばりのある性質がそのまま紙に現れている。ガンピにはキガンピ,サクラガンピなど種類が多いが,いずれも栽培が困難なので野生のものを採集している。…

※「流漉(紙)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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