漆蠟専売制(読み)うるしろうせんばいせい

世界大百科事典(旧版)内の漆蠟専売制の言及

【藩専売制】より

…たとえば加賀藩では,早くから能登半島で揚浜塩田による塩の生産が行われていたが,藩は塩手米との引換えで生産された塩を一手に独占し,他国塩の領内移入を禁止してこれを領内に販売していた。ほかに初期専売の例としては,会津,米沢藩の漆蠟専売制や盛岡藩における紫根専売制などがある。江戸中期以降になると藩財政が窮乏し,これまで藩財政の基本であった年貢米の増徴も行き詰まり,また〈米価高の諸色高〉といった経済状況下で米価の低下が表面化し,諸藩は競って米以外の新しい財源を求めて殖産興業政策を実施した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」