世界大百科事典(旧版)内の特異酵素阻害物質の言及
【抗生物質】より
…多くの同族体を含むが,このうちマイトマイシンCが抗腫瘍剤としてすぐれ,臨床的には白血病,肉腫などに広く使用されている。
[特異酵素阻害物質]
65年ころから梅沢浜夫らによって新しく開拓された分野で,微生物生産物から,抗生物質的活性に基づかないで,動物の酵素を阻害する物質を探索し,新しい薬理作用をもった治療薬を得ようとするものである。そのうち,ペプシンを阻害するペプスタチンは胃潰瘍,十二指腸潰瘍に有効であり,カテコールアミン類合成を阻害するフザリン酸は血圧降下作用をもち循環器系の病気に有望である。…
※「特異酵素阻害物質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」