犬狩り(読み)いぬがり

世界大百科事典(旧版)内の犬狩りの言及

【イヌ(犬)】より

…反面,都市における野犬の横行も早くからのことであった。13世紀初頭に宮中の故実を記した《禁秘御抄》には,宮中諸所の縁の下から犬を狩り出して弓で射る〈犬狩り〉行事での近年の乱れが指摘され,《明月記》(1235)などの貴族の日記には,しばしば犬が宮中や邸内を汚す記事があり,ときには人骨をくわえこんだこともあった。《北野天神縁起絵巻》などには,埋葬地に犬が描かれ,埋葬人体の多くが犬に食われる運命にあったことを示す。…

※「犬狩り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」