石なご(読み)いしなご

世界大百科事典(旧版)内の石なごの言及

【お手玉】より

…〈おてだま〉が全国的通称であるが,150以上の別称が確認されている。古くは〈いしなご〉〈いしなどり〉とも呼ばれた遊びである。《和名抄》に〈擲石〉とあり,これについて《和漢三才図会》は〈擲石(いしなご) 和名以之奈介 俗云石奈古〉と記している。《栄華物語》に〈いしなどり〉,《梁塵秘抄》に〈石取り(いしなどり)〉,《類聚名物考》には〈いしなとりいしなごとり又石投取歟〉とある。そして《嬉遊笑覧》に〈いしなとりは今いふ手玉なるべし〉,《物類称呼》にも〈石投(いしなご)江戸にて手玉といふ〉とあれば,お手玉は江戸期になり,江戸を中心とした名称であったことが知られる。…

【蔵鉤】より

…遊び方もこのころには手に握った小石や豆の数を当てるものになっていた。名称の由来を〈何個〉の意とする説や〈石なご〉の略とする説は,この遊び方にちなむものであろう。丁半を争う賭事としても行われた。…

※「石なご」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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