世界大百科事典(旧版)内の空港反対運動の言及
【空港】より
…したがって,どこの国においても政治勢力の介入を招きやすく,空港の機能や利用者の安全・利便よりも政治・経済的配慮が優先して問題が処理されることが多い。さらに最近はしばしばこれに空港反対運動の動きがからむため,問題はいっそう複雑な形となってひずみが拡大されがちで,とくに日本ではその傾向が強い。一方,構造・運用が膨大かつ精緻(せいち)になるにつれ,反面,その体質にきわめて惰弱な部分が生ずるという点では空港も他の巨大システムと同じで,とくに空港の場合は安全問題の関与する局面が多いだけに,末端の小トラブルでもただちに体系全体の機能麻痺につながりやすいし,外部からの軽微なインパクトによってさえ容易に運用は阻害される。…
※「空港反対運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」