粘液道(読み)ねんえきどう

世界大百科事典(旧版)内の粘液道の言及

【粘液】より

…なお,結合組織の基質もムコ多糖や糖タンパク質から成り,粘性が高いので粘液として扱われる。 植物の場合には,粘液をもつ管を粘液道mucilage canalという。粘液道は一般に細胞間隙(かんげき)が管状にできることによってつくられるが,離生間隙,すなわち細胞間が離れることによって生じるもの(サボテン科)と,破生間隙,すなわち細胞自体がこわれることによって生じるもの(ラン科)とがある。…

【分泌】より

…また,葉にあって排水作用,すなわち水を体外に排出する働きをもつ水孔もある。内部分泌組織にはいろいろな物質を蓄える働きをするさまざまな分泌細胞と,細胞がこわれたり細胞間が離れてできた細胞間隙(かんげき)に分泌物が蓄えられる分泌孔あるいは分泌管があり,乳液を蓄える乳細胞や乳管,そして粘液道もその例である。分泌組織には虫を捕らえる食虫植物の分泌毛など,その機能の明らかなものもあるが,一般的には機能についてわからないものも多い。…

※「粘液道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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