花轎(読み)かきょう

世界大百科事典(旧版)内の花轎の言及

【轎】より

…しかし,婚礼のときは大轎を使ってもよいことになっていた。婚礼のときに花嫁の乗る輿は喜轎,花轎とよばれ,朱漆塗で金蒔絵(きんまきえ)や浮彫がほどこされたり,まわりに網目のある流蘇つきの赤布ではなやかに装飾してある。多くは4人舁きであるが,8人舁きの大轎もある。…

【婚姻】より

…女が約束に背いて他の男に嫁いだ後からでも,法律はさきの婚約者に女の身柄を取り戻して妻とする権利を認めていた。 結婚は,男家から花轎(玉のこし)を差し向けて女を迎えて来ることによって成立した。付随する儀式と宴会は家の貧富などによってさまざまでありえたが,花轎の行列だけは不可欠であった。…

※「花轎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」