葱実(読み)きじつ

世界大百科事典(旧版)内の葱実の言及

【ネギ(葱)】より

…そこには《漢書》芸文志に書名のある《神農黄帝食禁七巻経》の説も抄録されているので,中国では漢代あるいはそれ以前に食用や薬用のために栽培されていたものと思われる。ネギを用いた処方も多くの文献から集められており,生えたばかりの芽を葱針(ぎしん),秋植えの冬葱(とうき)の実を葱実(きじつ)といって薬用にしたほか,青い葉(葱青(ぎせい)),根(葱白(ぎはく)),茎,黄色い芯などに分類し,それぞれの薬効によって使い分けていた。例えば,高熱や骨節の疼痛,顔のむくみには葉を煎じて内服し,金属による創傷や虫蛇の咬傷には煎汁で洗浄したり罨法(あんぽう)をし,足の浮腫には葉と茎を煮て擦りつぶしたものを塗布した。…

※「葱実」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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