越城の禁(読み)えつじょうのきん

世界大百科事典(旧版)内の越城の禁の言及

【中国法】より

…最初はその法律が習慣法で,支配層に有利に運営されたため,その弊を去るためしだいに成文法が用いられ,あるものは銅鼎に銘文として彫りこまれ,あるものは竹簡に書かれた。都市国家時代には領土という観念が稀薄で,人民の居住地の周囲の城郭がすなわち国境であり,城門によらずして,城郭を乗り越えることは厳重に禁止されたが,これが長く後世に残って越城の禁と称せられた。 都市国家は春秋時代の攻戦によって,弱肉強食が行われた結果,大都市が小都市を併合し,戦国時代に入ると強大な専制君主権力の下に領土国家が成立し,いわゆる七雄国対立の形勢が続いた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」