越智氏(大和)(読み)おちうじ

世界大百科事典(旧版)内の越智氏(大和)の言及

【古市氏】より

…古市氏の国人としての成長も鎌倉時代後期と考えられ,1325年(正中2)古市但馬公が史料に見える。南北朝時代から,大和の実権を握る興福寺では大乗院,一乗院両門跡(もんぜき)の対立が深まり,興福寺の衆徒,春日社の国民に組織された国人も両門跡に分属,その中から北大和の筒井氏(一乗院方衆徒),南大和の越智(おち)氏(一乗院方国民)が頭角をあらわした。この過程で古市氏もしだいに台頭し,応永(1394‐1428)のころには胤賢(いんけん)が活躍した。…

【大和国】より

…とくに春日若宮の祭礼に願主人(施主)の制を設け,祭祀に参与した(宮座といえる)のが注目される。衆徒・国民らは地域武士団として六党(筒井氏の戌亥脇,十市(とおち)氏の長谷川,箸尾(はしお)氏の長川,平田荘荘官らの平田,楢原(ならはら)氏の南,越智(おち)氏の散在党)を組成,毎年その2党ずつが若宮祭礼に参仕,党首が願主人となるしくみである。願主人らは金春(こんぱる),金剛,観世,宝生(ほうしよう)の大和猿楽四座をそろって参仕させ,薪猿楽も興福寺南大門に移して盛大に執行されるにいたった。…

※「越智氏(大和)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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