道具張(読み)どうぐはり

世界大百科事典(旧版)内の道具張の言及

【舞台装置】より


[舞台装置の範囲とその役割]
 舞台装置とは,演劇上演のための場所を設置する空間造形をいうが,広場なり屋内のスペースに台が一つ置かれ,その上で俳優が演ずるとすれば,もう,この台は舞台装置といえる。そして次に例えば背景として,街路や森の絵を描いた幕が台の後に下げられる。室内の場であれば,ドアや窓,壁が建て込まれる。さらに椅子,テーブルが置かれ,カーテン,額,花瓶といったぐあいに装飾されていく。このように,上演のための場所から始まり,基本的な台,背景の幕類,家屋などの大道具,家具調度品の小道具が舞台装置を構成する。…

※「道具張」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」