銅緑山(読み)どうりょくざん

世界大百科事典(旧版)内の銅緑山の言及

【採鉱】より

…岩石の自然の割れ目にくさび(楔)を打ち込んだりして,採取したものと思われる。 中国の春秋時代(前770‐前403)はみごとな青銅器を作り出した時代であるが,安徽省の銅緑山というところで,この時代から漢の時代(前206‐後220)に至る鉱山のあとが発見されている。その初期の時代の立坑の一つは断面が60cm×60cmの四角形で,きちんと木材を組んで作られており,地表から20~30mの深さにまで掘り下げられている。…

【銅】より

…これに対して,欧米における貨幣はギリシアの銀貨をはじめとしてプレス加工による貨幣であり,製造技術においても明らかに極東の文化圏とは異質のものである。 最近中国においては,湖北省黄石市銅緑山で,春秋戦国時代に稼行された大銅山の遺構が発見発掘調査されたが,その結果,地表露頭からは自然銅,赤銅鉱,クジャク石などが,現在とまったく同じ坑道規模で採掘された状況が把握されている。殷・周をはじめとして春秋戦国時代に至るまで鋳造されつづけた青銅器は,これら銅山の銅と中国南部一帯の砂スズによって生産された事実が明らかにされつつある。…

※「銅緑山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」