世界大百科事典(旧版)内の錦江(中国)の言及
【蜀江錦】より
…四川地方における絹織物の歴史がきわめて古いことは,多くの文献資料とともに1975年成都出土の西周時代の銅矛の柄に認められる〈蚕〉の形象や,65年同じく成都出土の戦国時代の銅壺に鋳出されている〈採桑図〉などによっても知られる。こうした伝統に支えられ,漢代には蜀の成都の南を流れる流江で洗った染色は特に鮮麗で美しいとして,以来その都を錦城,その川を錦江と呼ぶようになった。三国時代には,当時錦の産地として最も著名であった襄邑の錦織をも圧倒するほどの発展をみせ,その後歴代王朝の絹織物の産地として重要な地位を保持してきた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」