革新(政治)(読み)かくしん

世界大百科事典(旧版)内の革新(政治)の言及

【政治意識】より


[日本の政治意識]
 近代日本の政治意識は,西欧列強と対抗するために強化された天皇制イデオロギーと,急速な上からの近代化の中で温存された共同体のエートスによって強くおおわれていた点に特色がある。したがって,欧米諸国と同様な進歩対保守という軸に加えて,洋化と国粋,革新的原理主義と官僚的現実主義などの軸などがからみあって,複雑な政治意識のパターンを織り出していた。それが1920年代後半以降の政治的危機の中で,国体をふりかざす革新的原理主義と中国侵略の勝利に酔う軍国主義的ナショナリズムへと大きく整序されていく基盤になっていた。…

【保守・革新】より

…政治勢力を二分法的に分類するときに用いられる用語で,〈保守〉が一般的に保守主義的立場に立つ勢力を,〈革新〉が反保守主義的立場に立つ勢力を,それぞれ総括的に指すが,もっぱら日本の自民党と社会党を中心とする〈55年体制〉下の政党勢力の配置状況に関連して用いられてきた。この場合,〈保守〉は自民党を中心とする政治勢力を,〈革新〉は社会党を中心とする反自民勢力を意味する。…

※「革新(政治)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」