駅(宿駅)(読み)えき

世界大百科事典(旧版)内の駅(宿駅)の言及

【駅伝制】より

…中央から辺境にのびる道路にそい,適当な間隔で人・馬・車などを常備した施設すなわち駅を置き,駅を伝わって往来する交通・通信の制度。世界史上,前近代に広大な地域を支配する中央集権国家が成立すると,外敵の侵入や国内の反乱に直ちに対処するばあいを含め,支配維持のために中央と地方とを常時連絡する手段が必要となり,さまざまな形態の駅伝が制度として定められるのが一般であった。…

【宿駅】より

…旅客の宿泊所や荷物輸送の人馬などを用意した施設のある所で,古来主要な街道に設けられた。
[古代,中世]
 大化前代にも駅馬,駅使などの語が見えるが,その組織は不明である。大化以後,天武紀には駅家(うまや)や駅鈴のことがあるが,これも不詳である。…

【宿場町】より

…早くから河口,山麓などに発達して,平安時代には淀川と神崎川(三国川または江口川)の分岐点にあった江口(えぐち)や,その河口の神崎(かんざき),蟹島(かしま)などには多数の遊女がいて,京都の貴族らも遊興に赴いたほどであった。宿(しゆく)という名は平安後期から使われ出し,鎌倉時代には駅と併用されているが,しだいに宿が一般的となった。この時代には東海道の通行が多くなり,天竜川西岸の池田宿,浜名橋西畔の橋本宿などは繁華であった。…

※「駅(宿駅)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」