黄檗の三筆(読み)おうばくのさんぴつ

世界大百科事典(旧版)内の黄檗の三筆の言及

【三筆】より

…ほかには江戸時代に日本へ渡った黄檗(おうばく)宗の3僧,隠元,木庵(もくあん)(1611‐84),即非(そくひ)(1616‐71。諱は如一(によいち),木庵の法弟)を〈黄檗の三筆〉,また近衛信尹(のぶただ)(号は三藐院(さんみやくいん)),本阿弥光悦松花堂昭乗を〈寛永の三筆〉と呼ぶが,この呼名もおそらく明治以降であろうといわれ,1730年代(享保年間)には寛永三筆を〈京都三筆〉と呼んでいる。また巻菱湖(まきりようこ),市河米庵貫名海屋(ぬきなかいおく)(菘翁(すうおう))の3人を〈幕末の三筆〉という。…

【書】より

…当時明国は清に滅ぼされたため,日本に亡命する意味もあって,1653年(承応2)独立(どくりゆう)が初めて長崎に渡来,翌年隠元が来り,その門下の木庵・即非も来朝し,黄檗山万福寺の住持となった。隠元・木庵・即非を〈黄檗の三筆〉,また〈隠木即(いんもくそく)〉と呼ぶ。鎖国下にあって長崎は唯一の外来文物の門戸で,長崎を中心に新しい明代の書が取り入れられた。…

※「黄檗の三筆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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