黒表紙本(読み)くろびょうしぼん

世界大百科事典(旧版)内の黒表紙本の言及

【暗算】より

…ふつうには数を頭の中で処理する計算のことをいう。暗算には問題の数を見ながら行う視暗算と聞きながら行う聴暗算があるが,筆算との対比からいうと終極の目標は聴暗算にある。ここで筆算とは字の示すごとく紙の上に書いて行うという意味だけでなく,その計算方法も含めて考えることが必要である。筆算は十進位取りを原理とするアラビア記数法に基づいて行われ,85+67=80+60+5+7=80+60+10+2=152のように桁の下位の数から加える尾加法がとられる。…

【教科書】より

… 教科書の装丁,挿絵などは改訂のたびに子どもに親しみやすいものに改める努力が払われた。算数の場合,最初の国定教科書が通称〈黒表紙本〉,1930年代の改訂版が〈緑表紙本〉と呼ばれているところにあらわれているように,色彩は豊富になり明るい感じのものとなった。小学国語読本では,この〈緑表紙本〉と同時期の1933年から使用され始めた〈サクラ読本〉(一年生用冒頭の教材が〈サイタ サイタ サクラ ガ サイタ〉であるところからきた通称)ではじめて色刷りとなり,子どもたちを喜ばせることになった。…

※「黒表紙本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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