世界大百科事典(旧版)内のästhetischeKategorienの言及
【美】より
…また人間を個体としてみれば人体美は古来美術の注目を浴びてきたし,さらに個体間の諸関係の生みだす感動は人生美として文芸成立最大の機縁であり〈滑稽〉〈悲壮〉〈フモール〉などはこの領域を占める。このように遍在する各種の美の主要類型を美的範疇ästhetische Kategorienと呼ぶが,美的範疇論においては狭義の美(純粋美)も優美,悲壮,滑稽などと同列に位するものとして扱われる。なお,日本における美的範疇論では〈幽玄〉〈あはれ〉〈さび〉の位置を見定めた大西克礼(よしのり)(《美学》2巻,1959‐60),〈いき〉を解明した九鬼周造(《“いき”の構造》1930)を忘れることはできない。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」