世界大百科事典(旧版)内のβミョウバンの言及
【ミョウバン(明礬)】より
…MIのイオン半径の大きい金属,たとえばCs+(イオン半径1.84Å)では,その大きなイオン半径のためにCs―OH2=3.41ÅとH2Oとの距離が広がり,Al(H2O)6の八面体の向きやSO42-の位置も変化する結果,SO42-に属する6個のOがCs+と3.44Åの距離となって,ほぼAl+―OH2と等しくなり,6個のH2Oだけの配位では安定せず,SO42-のOにも配位して,Cs+は6H2Oと6Oによる12個のOに囲まれた形となる。これをβミョウバンという。一方,MIのイオン半径の小さいもの,たとえばNa+(イオン半径1.16Å)では,Al―OH2=2.45Åと小さくなるため,H2OとSO42-のOの距離が広がるのでSO42-の四面体がその向きを逆転してこれを補うなどの構造変化が生じて,単位格子の大きさがαミョウバンよりやや大きくなる。…
※「βミョウバン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」