《アイヌ神謡集》(読み)あいぬしんようしゅう

世界大百科事典(旧版)内の《アイヌ神謡集》の言及

【金成マツ】より

…終生独身であったが,旭川の近文(ちかぶみ)では母の妹ナミの娘,知里幸恵(1903‐22,真志保の姉)を引き取り,進学させている。幸恵もモナシノウクのユーカラを受け継ぎ,《アイヌ神謡集》(1923)をまとめたが,その校正中に19歳で死去した。同書はアイヌ自身の手による神謡の本格的な記録の最初のものとして,その歴史的意義は大きい。…

【知里真志保】より

…アイヌ民族出身の言語学者,民俗学者。アイヌの叙事詩ユーカラの伝承者として有名な金成(かんなり)マツをおばとし,《アイヌ神謡集》(1923)の知里幸恵(ゆきえ)を姉として,現在の北海道登別市に生まれた。金田一(きんだいち)京助の文法を出発点としながら独自のアイヌ語文法体系を構築し,またJ.バチェラーや永田方正など先人のアイヌ語,地名研究を鋭く批判した。…

※「《アイヌ神謡集》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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