《アウトサイダー》(文学)(読み)あうとさいだー

世界大百科事典(旧版)内の《アウトサイダー》(文学)の言及

【ウィルソン】より

…レスターに生まれ,土地の高校ゲートウェー・スクールを卒業後,1949‐50年まで空軍に勤務したのち,パリやストラスブールで職を転々とした。51‐53年までロンドンで労働者の生活をしながら大英博物館で独学,ブルジョア社会における実存主義者のあり方をその内側から論じた《アウトサイダー》(1956)で一躍文壇に登場。この後《闇の中の祝祭》(1960),《ガラスの檻》(1966)など数多くの小説,スリラー,ミステリー,SFも発表しているが,彼の本領はあくまで《宗教と反抗人》(1957),《敗北の時代》(1959),《アウトサイダーを超えて》(1965)といった哲学的人生論や,《詩と神秘主義》(1970),《オカルト》(1971)といった〈宗教的〉関心を示す評論にあり,ヨーロッパ大陸のペシミスティックな実存主義に対して,生命肯定,人間意識の高揚を求める新実存主義がその基本的な姿勢である。…

※「《アウトサイダー》(文学)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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