《アグリッピーヌの死》(読み)あぐりっぴーぬのし

世界大百科事典(旧版)内の《アグリッピーヌの死》の言及

【シラノ・ド・ベルジュラック】より

フロンドの乱(1648‐53)がはじまると《失脚宰相》(1649)など7編の〈マザリナード〉(宰相マザラン攻撃の詩文)を発表したが,1651年には一転して《フロンド派に反対する手紙》を書いた。54年に奇抜な比喩を多用した,想像力あふれる書簡集や,モリエールに多くの影響をあたえたといわれる散文喜劇《かつがれた衒学者》を含む最初の《作品集》を刊行し,またきわめて力強い5幕韻文の悲劇《アグリッピーヌの死》を発表したが,その翌年パリ近郊で没した。 代表作《別世界または月世界諸国諸帝国》(1657),《太陽諸国諸帝国》(1662)が出版されたのはその死後のことであり,さらに20世紀になって前者の未削除手写本が刊行されるに及んで,重要な自由思想家としての相貌がようやく明らかになるにいたった。…

※「《アグリッピーヌの死》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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