世界大百科事典(旧版)内の《アシスタント》の言及
【マラマッド】より
…52年最初の長編《天与の才》を刊行,天才的な野球選手がさまざまな不運のためにつかのまの栄光から転落していく次第を独特のペーソスで描いた。〈苦難こそわたしたちを幸福に導いてくれる〉という主人公の恋人のせりふは,57年に出た代表作《アシスタント》で,寂れた食料品店という牢獄の中で苦難に耐える主人公の形象として具現する。この長編は多くの賞を受賞し,翌年の短編集《魔法の樽》とともにマラマッドの文名を確立した。…
※「《アシスタント》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」