《アントニーとクレオパトラ》(読み)あんとにーとくれおぱとら

世界大百科事典(旧版)内の《アントニーとクレオパトラ》の言及

【クレオパトラ】より

…しばしば,唐の玄宗の寵妃楊貴妃と並んで,王座を占めた絶世の二大美人とされ,シェークスピアやショーなどの文芸作品で取り上げられて,世界の支配者たちをその色香で手玉にとった女性として定型化された。ことにシェークスピアの《アントニーとクレオパトラ》は,ローマの将軍アントニウスをあらゆる手練手管で翻弄した妖婦のように描いた。次々とエジプトを訪れて彼女と出会ったローマの将軍の3人を恋のとりこにしたことは事実だが,絶世の美人で妖婦,といったイメージは,必ずしも正しくない。…

※「《アントニーとクレオパトラ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」