《イビス》(読み)いびす

世界大百科事典(旧版)内の《イビス》の言及

【カリマコス】より

…文学作品の規模と質をめぐる文芸学上の問題で,弟子のロドスのアポロニオスと鋭く対立し,論争に敗れたアポロニオスはロドスに退いたと伝えられる。ローマの詩人オウィディウスの《イビス》は,カリマコスが自分の論敵を揶揄(やゆ)攻撃するために著した詩を模したものである。 彼の詩文や散文著述は800巻を満たしたと伝えられるが,中世写本の形で現存するのは《賛歌》と《碑詩》のみであり,彼の名を〈エレゲイア詩の王者〉と高からしめた《縁起詩集》その他のものは,パピルス断片としてわずかに知られているにすぎない。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」