《ウルスラ伝》(読み)うるすらでん

世界大百科事典(旧版)内の《ウルスラ伝》の言及

【カルパッチョ】より

…おもにスクオラ(一種の信仰者団体)のために聖母や聖人伝の連作を手がけた。そのうちの主要な作品は,《ウルスラ伝》の連作9点(1490‐95)で,ジェンティーレ・ベリーニの影響を受けて,横長の大画面に明るく和らいだ光と豊かな色彩を静かに交え,当時の町の景観と風俗を万華鏡のように展開させながら,聖女にまつわる説話を丹念,かつ平易に語る。全作品に通ずる素朴な画風は,陰影に富み多彩で華やかなベネチア派絵画の伝統とは趣を異にするところがある。…

※「《ウルスラ伝》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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