《エクリ》(読み)えくり

世界大百科事典(旧版)内の《エクリ》の言及

【構造主義】より

…それは大きな知的反響をよびおこし,《エスプリ》誌の〈野生の思考と構造主義〉の特集(1963)をはじめ,多くの雑誌がレビ・ストロースと構造主義を論じて,〈構造主義〉の時代の幕明けとなった。このような論議の高まるなかで,フーコーが《言葉と物》(1966)を,アルチュセールが《資本論を読む》《甦るマルクス》(ともに1965)を,ラカンが《エクリ》(1966)を,R.バルトが《モードの体系》(1967)を世に問い,その他文学批評の分野でも構造分析が行われ,いずれも何らかの形で〈構造〉ないし〈システム〉を鍵概念として近代西欧の観念体系を批判吟味する新しい構造論的探求を展開した。そして〈構造主義〉は,それまでの20世紀思想の主潮流であった〈実存主義〉や〈マルクス主義〉をのりこえようとする多様な試みの共通の符牒となった。…

【ラカン】より

…64年には〈フロイトに帰れ〉の標語のもとにパリ・フロイト派を創設して多くの弟子を養成し,68年からは同派の機関誌《シリセット》を発刊した。主要な論文はすべて《エクリ》(1966)に収められており,邦訳もある。最晩年には,精神分析家の教育をめぐる論議のなかで上記の学派を解散し(1980),新たなグループを組織しはじめたが,その矢先に死亡して,志を果たさなかった。…

※「《エクリ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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