《エッダ》(スノッリの)(読み)えっだ

世界大百科事典(旧版)内の《エッダ》(スノッリの)の言及

【エッダ】より

…9世紀から13世紀にかけて古ノルド語で書かれた歌謡の集成。このほかにもうひとつ13世紀のアイスランドの学者スノッリ・ストゥルルソンの書いた詩学入門書《エッダ》があり,これら2書を区別するために,前者を《古エッダ》《歌謡エッダ》《セームンドのエッダ》などと呼び,後者を《新エッダ》《散文エッダ》《スノッリのエッダ》と称する。 《古エッダ》は,1643年アイスランドのスカウルホルトで発見された古写本の歌謡29編に,後世からの数編を加えたゲルマン神話,英雄伝説を内容とする古歌謡集である。…

【スノッリ・ストゥルルソン】より

…詩人,法律布告者として活躍したが,ノルウェー王のアイスランドへの野心にからむ政争にまきこまれ,刺客に殺された。《エギルのサガ》を彼の作とするのには賛否両論あるが,太古から1177年までのノルウェー王朝史を雄渾な筆致で書いた《ヘイムスクリングラ》は今日でもユニークな北欧史としてきわめて価値が高く,詩人の入門書として著されたスノッリの《エッダ》は北欧神話の宝庫として,また詩語,韻律の説明を含む詩学入門書として有名である。【谷口 幸男】。…

※「《エッダ》(スノッリの)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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