世界大百科事典(旧版)内の《キリスト教の本質》(フォイエルバハ)の言及
【フォイエルバハ】より
…有名な刑法学者P.J.A.vonフォイエルバハを父として,学者一家に生まれ,ベルリン大学でヘーゲルに学んで深く傾倒した後,エルランゲン大学私講師となったが,キリスト教批判の論文《死および不死についての考察》(1830)を発表したために職を失い,以後,市井にあって論述を続けた。 主著《キリスト教の本質》(1841)では,人間は個人としては有限,不完全,非力であるが,〈類的本質〉である理性・意志・愛においては無限であると説いた。〈神〉として疎外され崇拝されてきたものは,人間の〈類的本質〉にほかならない。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」