《キリスト誕生の朝に寄せて》(読み)きりすとたんじょうのあさによせて

世界大百科事典(旧版)内の《キリスト誕生の朝に寄せて》の言及

【オード】より

… 後世プレイヤードの一人ロンサールなどの近世詩人がオードの典型を仰いだのは,中でもピンダロスの祝勝歌の華麗な措辞と神話的発想の横溢した詩的世界と,アルカイオスやサッフォーの詩形を借りたローマの抒情詩人ホラティウスの《歌集》の,典雅と中庸の徳に徹したたたずまいである。言語も音楽も異なる近代語の詩人たちにとって,古代詩の複雑巧緻な律格形式は模すべきすべもないが,古代のオードの壮大な展望と精神性に比肩しうるものとして,ミルトンの《キリスト誕生の朝に寄せて》が挙げられる。またピンダロスの詩形と詩的ビジョンによって深く触発されて生まれたヘルダーリンの詩集も,古代的オードの余香を濃く漂わせている。…

※「《キリスト誕生の朝に寄せて》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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