《コーランの歴史》(読み)こーらんのれきし

世界大百科事典(旧版)内の《コーランの歴史》の言及

【イスラム学】より

…このような意味でイスラム学建設者の名にふさわしいのは,文献学から歴史学に進み,ユダヤ人としてヨーロッパの大学で初めて東洋学教授の地位を占めたワイルGustav Weil(1808‐89)であった。《ムハンマド伝》(1843)に始まり,《コーランの歴史的・批判的序説》(1844)を経て,《カリフ史》3巻(1846‐51),別冊2巻(1860,62)にいたる彼の一連の業績は,イスラム学誕生の産声となった。ワイルに続くネルデケの《コーランの歴史》は,後に徹底的な増補改訂が行われたが,その後のコーラン研究の方向を示し,《ムハンマド伝》(1863)は一般読者を対象としたものであるが,ムハンマドの生涯の時代区分の基本的構成を確立した。…

【ネルデケ】より

…ドイツのセム語学者,イスラム研究者。ウィーン,ライデン,ゴータ,ベルリンの各大学で東洋諸語の写本研究に従事し,1860年刊の《コーランの歴史》でイスラム聖典の文献学的研究の基礎を置いた。この後《マンデ語文法》(1875),《シリア語小文法》(1880),《セム諸語》(1887),二つのアラビア語研究書などを刊行し,セム諸語の研究を促進させた。…

※「《コーランの歴史》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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