《シンマクス駁論》(読み)しんまくすばくろん

世界大百科事典(旧版)内の《シンマクス駁論》の言及

【プルデンティウス】より

…のち引退して詩作に没頭し,405年詩歌集を刊行。収録作品は,抒情詩体の12編の賛美歌から成る《カテメリノン(日々の歌)》,三位一体とキリストの本質に関する教訓詩《アポテオシス(キリストの神性)》,教訓詩《ハマルティゲニア(原罪の起源)》,人間の魂をめぐる悪徳と美徳の抗争を描く寓意教訓詩《プシュコマキア(魂の闘い)》《シンマクス駁論(ばくろん)》2巻,抒情詩体で書かれた《ペリステファノン(殉教詩)》で,最後に旧・新約聖書から24ずつとった場面を主題にした48編の四行詩から成る《ディトカエオン》が補足されている。プルデンティウスは異教時代のラテン詩に造詣が深く,伝統的な古典詩の形態とキリスト教という新しい宗教の思想・精神とをみごとに結合させ,その作品は中世に広く読まれて詩作や美術に大きな影響を与えた。…

※「《シンマクス駁論》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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