《タバコ・ロード》(読み)たばころーど

世界大百科事典(旧版)内の《タバコ・ロード》の言及

【コールドウェル】より

…深南部Deep Southの貧乏白人や黒人の悲惨な生活を描き,強烈な社会意識とグロテスクなユーモアで1930年代に名声を得た。ジョージアの貧農を描いた《タバコ・ロード》(1932)はカークランドJack Kirklandによって劇化され,ブロードウェーで7年半の長期上演記録を作り,《神の小さな土地God’s Little Acre》(1933)は大胆な性描写で発禁騒ぎを起こし話題を呼んだが,それ以後乱作気味で同工異曲の通俗的作品が目だち評価が低下した。本質的に短編作家といわれ,イェール評論賞を受けた《スウェーデン人がいっぱいの土地》(1932)など名作が多い。…

【プーア・ホワイト】より

…概して保守的で,扇動的な政治家に利用されやすかった。プーア・ホワイトをテーマにした文学作品も多く,コールドウェルの《タバコ・ロード》(1932)はその代表的なものである。ようやく最近になり諸産業が南部に移動し,南部の復興が叫ばれるようになってから,急速に減少に向かっている。…

※「《タバコ・ロード》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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