《ディミーターその他の詩編》(読み)でぃみーたーそのたのしへん

世界大百科事典(旧版)内の《ディミーターその他の詩編》の言及

【テニソン】より

…このあと海辺の町の悲恋の詩《イノック・アーデン》(1864)や,アーサー王伝説に時代思潮を織りこんだ長編詩《国王牧歌》(1859‐89)を完成,ますます信仰と懐疑,希望と失意の葛藤にのめりこみ,死と霊魂不滅の意味を探求しつづけた。《ディミーターその他の詩編》(1889)の〈砂州をこえて〉は広漠無限の海へ復帰する詩人の人生への決別のうたであるといえよう。 テニソンは,過度な音楽的韻律美や逃避的感傷や教訓癖のゆえに批判されることはあっても,ビクトリア朝の国民詩人としての地位は不動であり,H.ジェームズのいうように〈時の文明社会の一部〉であったことを否定しえない。…

※「《ディミーターその他の詩編》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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