《ドイツ国民文学史》(読み)どいつこくみんぶんがくし

世界大百科事典(旧版)内の《ドイツ国民文学史》の言及

【ドイツ文学】より

…この世紀の際立ったもう一つの現象は,多数の文学史が書かれたことである。ゲルビヌスの《ドイツ国民文学史》はその代表的なもので,小国家割拠の状態を克服するための統一的国民意識を涵養しようとした。
[政治性と多様化]
 プロイセンによって強行された1871年のドイツ統一以後,この軍事的・政治的統一に欠落していた文化的内実を回復するために,ますます国民文学の意識の強化がはかられ,文学研究を通じて国粋主義の核がおかれたが,その反面,ゾラ,イプセン,ワイルド,トルストイなど多数の外国作家の受容が行われ,ドイツ文学は思想と表現の幅を急激に広げると同時に,内部に深刻な緊張を胚胎した。…

※「《ドイツ国民文学史》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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