《ドイツ文法》(読み)どいつぶんぽう

世界大百科事典(旧版)内の《ドイツ文法》の言及

【グリム兄弟】より

…終生独身を通したヤーコプは弟の家に同居し,弟と研究をともにしたが,兄弟共同の仕事としては,説話の収集と研究に先鞭をつけた《グリム童話》(初版2巻,1812,15)と《ドイツ伝説集》2巻(1816,18),生前3巻を出し,没後1世紀を経て全16巻32冊の大辞典として完成した《グリム・ドイツ語辞典》(1854‐1960)など8点を数える。そのほか単独の著述として,ヤーコプの四部作《ドイツ文法》(1819‐37)はゲルマン語の子音推移を体系化した〈グリムの法則〉などによって比較言語学の記念碑的著作であり,《ドイツ法律古事誌》(1828),《ドイツ神話学》(1835),法資料集《ワイステューマー》4巻(1840‐63),《ドイツ語史》(1848)などいずれも画期的業績である。ウィルヘルムは《ドイツ英雄伝説》(1829)を著し,また多くのドイツ中世文学作品を編纂し世に出した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」