《ドンビー父子》(読み)どんびーふし

世界大百科事典(旧版)内の《ドンビー父子》の言及

【鉄道】より

… このような状況から,鉄道に対する一般人の反応は相矛盾するものとならざるをえなかった。封建制を葬り新しい時代を招く力とスピードの象徴として鉄道を礼賛する人(例えばラグビー校校長T.アーノルド)もいたが,反対に〈鉄道狂〉の波に乗って美しい自然環境を破壊する侵入者に抗議する詩を,1844年に書いた桂冠詩人ワーズワースや,経済パニックをまのあたりに見て機関車を恐ろしい怪獣〈死〉として,小説《ドンビー父子》(1848)の中で描いたディケンズもいた。ちょうど20世紀人が原子力に対して抱いたと同じような,希望と不安,魅惑と恐怖,賛美と憎悪が相半ばする複雑な感情が,これらの文学者によって示されているが,それはまさに19世紀人の感情を代弁したものだった。…

※「《ドンビー父子》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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