《ハインリヒ4世》(読み)はいんりひよんせい

世界大百科事典(旧版)内の《ハインリヒ4世》の言及

【ピランデロ】より

…10年以降は短編の主人公が一人称で直接観客に語り始めたような戯曲を次々に発表する。《用心しろジャコミーノ》(1916),《そうと思えばその通り》《鈴付き帽子》(ともに1917),《昔のごとく昔より良し》(1920)により劇作家の地位を確立したのち,《作者を探す6人の登場人物》(1921)の革命的作劇術や,狂気と正常が対峙混在する《ハインリヒ4世》(1922)により世界演劇にピランデロ旋風を巻き起こすと同時に多くの哲学的論議を引き起こし,現代の前衛劇,不条理劇に多大な影響を与えた。晩年に政治,宗教,芸術を主題にした〈神話〉劇《新しい植民地》(1928),《ラザロ》(1929),未完の《山の巨人たち》(1937)を残した。…

※「《ハインリヒ4世》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」