世界大百科事典(旧版)内の《パビア書》の言及
【ランゴバルド法】より
…ところでランゴバルド法は学問的研究の加えられた唯一の部族法である。9,10世紀以来パビアの法学校でランゴバルド諸国王の法律に関する学問的取扱いがみられたが,11世紀以降にはカロリング朝およびザクセン朝下のイタリア勅令(カピトゥラリア)の解説も行われ,両者を結び合わせた包括的な法令集,いわゆる《パビア書Liber Papiensis》が11世紀前半に生み出された。パビアの法律家はローマ法大全の概略的知識を有し,《パビア書の解説Expositio ad librum papiensem》(1050か70ころ)において,ローマ法はすべての人々の一般法lex omnium generalisとしての地位を認められている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」