《ライムライト》(読み)らいむらいと

世界大百科事典(旧版)内の《ライムライト》の言及

【チャップリン】より

…最初のトーキー《チャップリンの独裁者》(1940)では,トーキーそのものの〈暴力性〉を逆用して〈世界人類の敵〉ヒトラーとそのファシズムを弾劾,つづく《チャップリンの殺人狂時代》(1947)では戦争と独占資本を攻撃したため,〈共産主義者〉として下院非米活動委員会に喚問される直接のきっかけになった。52年9月,63歳の芸術家チャップリンの〈精神的・哲学的自画像〉といわれた《ライムライト》(1952)の上映のために故国イギリスへ渡った翌日,トルーマン政権の法務長官は,チャップリンの再入国を保証しないと宣言した。スイスに永住の居を定めたチャップリンは,マッカーシーの〈赤狩り〉旋風が吹き荒れるアメリカの〈狂気の時代〉を告発する《ニューヨークの王様》(1957)をロンドンで製作し,さらに10年後,77歳でみずから〈ロマンティック・コメディ〉と定義した最後の作品《伯爵夫人》(1967)を発表したが,〈偉大な天才の凡作〉という評価が多かった。…

※「《ライムライト》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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