《三五要録》(読み)さんごようろく

世界大百科事典(旧版)内の《三五要録》の言及

【琵琶】より

…楽琵琶の技法としては,1本の弦だけを弾ずる〈一撥(ひとつばち)〉,複数弦をポロロンと弾ずる分散重音の〈搔撥(かくばち)〉,撥の方向を通常と反対にする〈返し撥〉,左手の指で弦を打ち,すぐに軽くはじく〈弛す(はずす)〉など,後世の琵琶楽の基本となるものがほぼそろっている。合奏用だけでなく琵琶独奏曲の輸入もわずかにあったらしく,《流泉》《啄木(たくぼく)》《揚真操(ようしんそう)》の秘伝3曲が藤原師長(もろなが)の《三五要録》に収められているので,林謙三(1899‐1976)により復元が試みられた。声楽と琵琶との結びつきは雅楽との関連でもいくつかの様相を示し,後代の声楽中心の琵琶楽を暗示するものがあった。…

※「《三五要録》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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