《三言》(読み)さんげん

世界大百科事典(旧版)内の《三言》の言及

【馮夢竜】より

…明代後期の蘇州を中心とする江南地帯では,商業経済の発達による市民階層の台頭が見られ,戯曲,小説など従来等閑視されていた分野を評価する新しい文学運動が起きたが,彼はその運動の中心的人物の一人である。作品には,宋・元以来の短編小説を編集した《喩世明言》《警世通言》《醒世恒言》の《三言》(三言二拍),前人の作品を増補した《新列国志》《平妖伝》,戯曲集の《墨憨斎伝奇》,民間の歌謡を整理した《掛枝児》《山歌》のほか,《智囊(ちのう)》《笑府》《情史》などがある。その文学活動は多彩豊富であるが,通俗文学,民間文学の紹介顕揚を通じて,社会の教化を意図した点に特色がある。…

※「《三言》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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