世界大百科事典(旧版)内の《五代史志》の言及
【隋書】より
…《隋書》の選述にあたったのは顔師古,孔穎達(くようだつ),許敬宗たちであって,短命におわった隋王朝の歴史を教訓として生かそうとする意識が随所にみとめられる。《隋書》は元来,本紀5巻と列伝50巻のみをもって構成されたが,その後656年(顕慶1)に長孫無忌(ちようそんむき)を総裁として于志寧,李淳風,韋安仁,李延寿たちが選述にあたった《五代史志》30巻が別個に完成し,やがて《隋書》につけ加えられるにいたった。したがって〈志〉の部分には五王朝すべてに関する記事がふくまれる。…
【正史】より
…正史はすべて紀伝体であるが,付表のように表と志を欠くものも少なくない。また《後漢書》の志は晋の司馬彪(しばひよう)(?‐306ころ)の《続漢書》の志,《隋書》のそれは唐の長孫無忌(?‐659)の《五代史志》で補われている。また《史記》と《南史》《北史》が通史であるほかは,すべて断代史である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」